チームラボ豊洲と麻布台の違いはコンセプト!料金やアクセスも比較

チームラボの「豊洲」と「麻布台」、どちらも魅力的ですが、チームラボ豊洲と麻布台の違いが分かりにくく迷っていませんか?

実はこの2つの施設、コンセプトが根本から異なり、体験内容も全くの別物です。

豊洲は「裸足で水に入る」身体的な没入体験、麻布台は「順路なくアートを探索する」鑑賞体験が中心です。
この記事では、服装や料金、アクセス、目的別のおすすめまで徹底比較します。あなたに最適な場所がきっと見つかりますよ。

目次

チームラボ豊洲と麻布台の違いが一目でわかる!7つの比較ポイント

チームラボ豊洲と麻布台の違いが一目でわかる!7つの比較ポイント

「チームラボ豊洲」と「チームラボ 麻布台」。どちらも東京を代表するデジタルアートの体験型ミュージアムですが、チームラボ豊洲と麻布台の違いについて具体的に知りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

名前は似ていますが、この2つの施設はコンセプトから体験内容、推奨される服装まで、全く異なる特徴を持っています。どちらに行くべきか迷っている方のために、まずは主要な7つの違いを比較表にまとめました。

比較項目チームラボプラネッツ(豊洲)チームラボボーダレス(麻布台)
コンセプトBody Immersive (身体的没入)Borderless (境界のないアート)
最大の特徴裸足になり、水に入る(必須)順路がなく、広大な空間を探索
体験の質感五感的・アトラクション的鑑賞的・探索的
床の状態水、クッション、一部鏡面ほぼ鏡面、靴で歩く
服装の注意点膝まで濡れるため、まくれる服床が鏡のため、スカート注意
推奨される靴裸足になるため不要歩きやすい靴(必須)
所要時間目安約2時間(一本道)2〜3時間以上(順路なし)

この表だけでも、豊洲が「アクティブな体験」、麻布台が「アートな探索」と、全く異なることがお分かりいただけると思います。

結論:チームラボ豊洲と麻布台の違い

結論:チームラボ豊洲と麻布台の違い

チームラボ豊洲と麻布台の違いを最もシンプルに表現するならば、以下のようになります。

  • 豊洲(プラネッツ)は「アトラクション
    裸足になって水の中に入り、五感全体で非日常に「没入」する体験です。順路に沿って進み、身体を使ったアクティビティ要素が強いのが特徴です。
  • 麻布台(ボーダレス)は「ミュージアム(美術館)
    靴のまま、地図も順路もない広大な世界を「探索」します。アート作品が部屋から部屋へ移動し、境界のない世界に迷い込むような、知的な鑑賞体験が中心です。

どちらかが優れているということではなく、あなたの目的やシチュエーションによって、選ぶべき場所が全く変わってきます

この記事では、それぞれのコンセプト、体験内容、アクセス、料金、そして最も重要な服装の違いまで、詳しく解説していきます。

【豊洲プラネッツ】身体ごと没入する「Body Immersive」体験

【豊洲プラネッツ】身体ごと没入する「Body Immersive」体験

豊洲にある「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」のコンセプトは「Body Immersive(身体的没入)」です。その名の通り、鑑賞者が身体ごと作品世界に入り込み、自分と作品との境界線を曖昧にすることを目的としています。

このコンセプトは、来場者に強制力を持って働きかけます。入場と同時に靴と靴下を脱ぎ、ロッカーに預け、館内はすべて裸足で移動することになります。

裸足と「水」が必須の五感体験

豊洲の最大の特徴は、水の中を歩くエリアが必須であることです。
一部の作品では、水が大人の膝丈ぐらいまでの深さになります。

水は白濁していたり、透明であったりと様々ですが、裸足の足裏で水の冷たさや床の感触、水の抵抗を直接感じることになります。視覚や聴覚だけでなく、触覚という原始的な感覚を強く刺激されるのが、豊洲ならではの体験です。

例えば、「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング」という作品では、膝まである水の中に無数の鯉がプロジェクションマッピングで泳ぎ回ります。人々が水の中を歩くと、その動きに鯉が反応し、花となって散っていきます。

また、ドーム型の巨大空間で寝転がって鑑賞する「Floating in the Falling Universe of Flowers」では、全身が花々の宇宙に包み込まれるような感覚を味わえます。

これらの体験は、服を着たまま、靴を履いたままでは決して得られない、身体的な非日常感そのものです。

「運動の森」などアクティブなエリア

豊洲には「水」のエリアだけでなく、「運動の森」というエリアもあります。
これは「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトにした空間で、複雑で立体的な地形を裸足で歩き回ります。

柔らかいクッションでできた床や、光の棒が突き刺さる空間など、足場の感覚が次々と変わるため、まさに全身を使った探検となります。

他にも、絶滅危惧種について学べる「つかまえて集める絶滅の森」など、子供が夢中になって遊べるインタラクティブな要素も豊富に用意されています。

豊洲は、アートを「観る」というよりも、「アートの中で遊ぶ」「アートに触れる」といった表現がふさわしい、アクティブな施設と言えるでしょう。

【麻布台ボーダレス】境界のないアートを「探索」する体験

【麻布台ボーダレス】境界のないアートを「探索」する体験

一方、麻布台ヒルズにある「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」は、その名の通り「Borderless(境界のない)」をコンセプトにしています。

ここでの「境界のなさ」とは、作品が額縁や展示室の壁に収まらず、部屋から部屋へと自由に移動し、他の作品と影響し合い、混ざり合うことを意味します。

豊洲とは対照的に、靴のまま入場し、水に入ることもありません

順路がなく作品が移動し続ける世界

麻布台の最大の特徴は、館内に一切の順路や地図が存在しないことです。
広大な空間を、鑑賞者が「探索者」として自由に歩き回ります。

アート作品は一つの部屋に留まらず、壁を越えて移動します。
例えば、ある部屋で生まれた蝶の群れが、廊下を通り抜け、隣の滝の作品の中に飛び込んでいく、といった現象がリアルタイムで生成され続けます。

今、目の前で見ている光景は二度と見ることができません
作品同士が複雑に関係し合い、まるで生き物のような「デジタルな生態系」を創り出しているのです。

鑑賞者は、その流動的な世界に迷い込み、自分だけのルートで、自分だけの発見を重ねていくことになります。豊洲が「身体的没入」であるならば、麻布台は「知的好奇心を満たす探索的没入」と言えます。

アプリで深まる「認識上の彫刻」

麻布台の体験をより深く楽しむためには、公式の「チームラボアプリ」の利用が推奨されています。
館内には作品のキャプション(説明文)が一切ないため、アプリが今いる場所の作品情報を解説してくれます。

また、「Infinite Crystal World」のような作品では、アプリを使って自分が選んだ要素を空間に「投げ込む」ことができ、鑑賞者が作品にインタラクティブに参加するツールにもなります。

「Bubble Universe」など無数の球体が光を放つ作品群や、「Light Sculpture – Flow」シリーズといった光の彫刻群は、豊洲のアクティブな体験とは異なり、よりコンセプチュアルで「アート」としての思索や鑑賞を促す要素が強くなっています。

チームラボ豊洲と麻布台の違い:アクセスと場所

チームラボ豊洲

チームラボ麻布台

どちらの施設も都心にありますが、立地とアクセス方法にも違いがあります。

施設名最寄り駅駅からのアクセス
豊洲プラネッツゆりかもめ「新豊洲駅」徒歩1分(駅直結)
東京メトロ有楽町線「豊洲駅」徒歩10分
麻布台ボーダレス東京メトロ日比谷線「神谷町駅」5番出口 地下直結
東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」徒歩10分

豊洲(プラネッツ)へのアクセス:新豊洲駅から徒歩1分

豊洲プラネッツは、ゆりかもめの新豊洲駅とは連絡通路で直結しており、徒歩1分で到着します。雨の日でも濡れずに行くことが可能です。

また、有楽町線の豊洲駅からも徒歩10分程度で、歩道も整備されているためアクセスしやすい立地です。
周辺は豊洲市場や「豊洲 千客万来」など、ベイエリアの観光スポットが集まるエリアです。

麻布台(ボーダレス)へのアクセス:神谷町駅直結

麻布台ボーダレスは、東京メトロ日比谷線の神谷町駅と地下で直結しています。
施設自体が「麻布台ヒルズ」という巨大な複合施設の中にあり、天候に一切左右されずに訪問できるのが大きな強みです。

六本木一丁目駅からも徒歩圏内であり、六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズといった他の都心型商業施設とも近接しています。
アクセスの利便性だけで言えば、麻布台の方がやや優位かもしれません。

チームラボ豊洲と麻布台の違い:料金と所要時間

訪問計画を立てる上で重要な、料金と所要時間の目安を比較します。

比較項目チームラボプラネッツ(豊洲)チームラボボーダレス(麻布台)
大人 (18歳以上)3,800円~3,800円~4,800円
中学生・高校生2,800円2,800円
子供 (4歳~12歳)1,500円1,500円
所要時間目安約2時間2時間半~3時間以上

料金は大人3,800円からでほぼ同じ

料金設定は、中学生・高校生、子供料金については両施設で全く同じです。
大人の基本料金も3,800円からと共通しています。

ただし、麻布台ボーダレスは価格変動幅が設定されており、訪問日(土日祝や繁忙期)によっては最大4,800円まで変動する可能性があります。
訪問日によっては、麻布台の方が高額になるケースがある点に注意しましょう。

どちらのチケットも、公式ウェブサイトからの事前予約が推奨されています。

所要時間の目安は豊洲約2時間、麻布台は無制限

体験時間(所要時間)には大きな違いが出ます。

豊洲プラネッツは、ほぼ一本道の順路が決まっています。そのため、所要時間は約2時間から2時間半ほどと、比較的読みやすいです。

一方、麻布台ボーダレスは順路がなく、非常に広大です。
公式の所要目安はなく、鑑賞者がどれだけ深く「探索」するかによって滞在時間は大きく変わります。
全ての作品に出会おうとすると、最低でも2時間半、じっくり鑑賞すれば3時間以上は必要になるでしょう。

また、館内には休憩できる椅子などが少ないため、体力的な疲労も滞在時間に影響する可能性があります。

【最重要】チームラボ豊洲と麻布台の違いは「服装」

【最重要】チームラボ豊洲と麻布台の違いは「服装」

訪問前に絶対に知っておくべき、最も重要な違いが「服装」です。
服装の準備を間違えると、体験の満足度が大きく下がってしまうため、必ず確認してください。

比較項目チームラボプラネッツ(豊洲)チームラボボーダレス(麻布台)
足元裸足(強制)靴のまま
最大注意点水濡れ(膝丈)床の鏡面
推奨ボトムス膝までまくれるパンツパンツスタイル
NGボトムスまくれないスキニー、タイツ短いスカート(下着が映る)
靴の推奨不要歩きやすいスニーカー
現地対応ハーフパンツ・タオル無料貸出あり特になし(服装の準備必須)

豊洲は「膝までの水濡れ」対策が必須

豊洲は「裸足」と「水濡れ」がセットです。
必ず大人の膝丈まで水に浸かるエリアを通るため、膝まで簡単にまくり上げられる服装が必須です。

ゆとりのあるパンツや、ロングスカート(水に入る前にまくり上げる)が推奨されます。
逆に、スキニーパンツやまくり上げにくいデニムは推奨されません。また、裸足になるためストッキングやタイツも脱ぐ必要があります。

ただし、豊洲には「救済措置」があります。
万が一服装が不適切な場合でも、無料のハーフパンツとタオルが現地で貸し出されます。服装の準備がなくても、最悪なんとかなる安心感はあります。

麻布台は「鏡の床」と歩きやすさ重視

麻布台は水に濡れませんが、全く異なる服装の注意点があります。
それは、床が鏡張り(ミラーフロア)になっている作品が非常に多いことです。

そのため、丈の短いスカートを履いていると、床の鏡面に下着が映り込んでしまう可能性が非常に高いです。
服装としてはパンツスタイルが最も推奨されます。もしスカートを履く場合は、映り込みが気にならないロング丈のものにしましょう。

また、順路がなく広大な館内を「かなり歩く」ことになります。ハイヒールや歩きにくい靴は絶対に避け、スニーカーなど歩きやすい靴を選んでください。

豊洲と異なり、麻布台には服装の不備をリカバリーするサービス(ハーフパンツの貸出など)はありません。訪問者自身が事前に服装を計画しておく必要があります。

結局どっち?目的別のおすすめガイド

これまでの分析を踏まえ、「結局、私にはどっちが合っているの?」という疑問にお答えします。

目的・シチュエーション推奨理由
家族連れ(特に小学生以下)豊洲プラネッツ水遊びや「運動の森」など、子供が全身で遊べる要素が圧倒的に多い。
アクティブな体験がしたい豊洲プラネッツ裸足になり水に入る非日常体験は、アトラクションとして非常に刺激的。
大人のデート(じっくり派)麻布台ボーダレス幻想的な空間を二人で探索するロマンチックな体験。服装も水濡れを気にせず選べる。
アート鑑賞が目的麻布台ボーダレス「Borderless」というコンセプト自体がアート。作品の多様性や深さがある。
短時間で楽しみたい豊洲プラネッツ約2時間で体験が完結するため、前後の予定が立てやすい。
天候を気にせず楽しみたい麻布台ボーダレス麻布台ヒルズ内にあり、神谷町駅直結で一切外に出る必要がない。

家族連れ・アクティブな体験なら「豊洲プラネッツ」

水に入ってバシャバシャと歩いたり、裸足で駆け回ったりできる豊洲は、子供にとって最高の遊び場です。
五感をフルに使った体験は、家族連れにとって忘れられない思い出になるでしょう。

また、非日常的なスリルや体験を求めるカップルや友人同士にも、豊洲のアトラクション性は強くおすすめできます。

大人のデート・じっくりアート鑑賞なら「麻布台ボーダレス」

「水に濡れてハーフパンツになるのはちょっと…」という大人のデートには、麻布台が最適です。
広大なアート空間を二人で迷いながら探索する体験は、会話も弾み、知的な時間を共有できます。

また、純粋にデジタルアートの最前線を「鑑賞」したい、その世界観に浸りたいという方にも、麻布台ボーダレスがおすすめです。

チームラボ豊洲と麻布台の周辺情報

ミュージアム体験の前後でどう過ごすかも、訪問先を決める重要な要素です。
チームラボ豊洲と麻布台の違いは、周辺の環境にも表れています。

豊洲は「豊洲 千客万来」で観光も

豊洲プラネッツの周辺には、豊洲市場があります。
また、2024年にオープンした「豊洲 千客万来」も徒歩圏内にあり、江戸の街並みを再現した空間でグルメやショッピング、無料の足湯などを楽しむことができます。

千客万来が本当に高い理由|インバウンド丼と無料足湯・駐車場の罠や、豊洲の千客万来は犬連れOK?食事とNGエリア・駐車場ルールを徹底解説といった情報を参考に、ベイエリア観光とセットで1日のプランを組むのがおすすめです。

麻布台は「麻布台ヒルズ」で食事や買い物を

麻布台ボーダレスは、「麻布台ヒルズ」という巨大な複合施設そのものの中にあります。
ミュージアム体験の後は、そのまま麻布台ヒルズ内のハイレベルなレストランでの食事や、ハイブランドのショッピングにシームレスに移行できます。

また、館内にはアート体験の一部としてお茶を楽しめる「EN TEA HOUSE 幻花亭」もあり、体験の余韻に浸ることも可能です。
超都心型のアート・ショッピング体験を1日で完結できるのが麻布台の強みです。

チームラボ豊洲と麻布台の違いを理解して、最高の体験を

チームラボ豊洲(プラネッツ)と麻布台(ボーダレス)は、名前こそ似ていますが、全く異なる体験を提供する施設です。

  • 五感で遊びたい、濡れたい、アクティブに楽しみたいなら「豊洲プラネッツ」
  • アートの世界を探索したい、迷い込みたい、じっくり鑑賞したいなら「麻布台ボーダレス」

チームラボ豊洲と麻布台の違いを正しく理解し、あなたの目的や気分、一緒に行く人に合わせて選ぶことで、その満足度は何倍にもなるはずです。
この記事が、あなたにとって最高の体験を選ぶための一助となれば幸いです。

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